自社製ターボとシリンダヘッド最適スワールのマッチングと、小型・高効率のインタークーラ、ポンプギヤの軸受を追加し、信頼性をアップした噴射ポンプ、内面タフトライド処理により、耐摩耗性を向上させたシリンダーライナなどを装備。これらの数々の高度な技術が279kW(軽作業仕様)のハイパワーを実現し、しかも低燃費をも実現しています。さらにトロイダルタイプのキャビティーで、低速時から高速航行まで、ハイパワーを提供します。
ターボチャージャをボディ後部へ、そして全高を低く抑えた画期的なロープロフィールデザインを採用。また小型マリンギヤの採用や補機類の容量アップ・小型化により、大幅なコンパクト化を達成しました。また、馬力あたり重量も3.5kg/kW(2.6kg/PS)という超軽量化を実現、搭載性が自慢の次世代スタイルです。
高度な生産技術により、フィレットR部まで高周波焼き入れをし、疲労強度を上げたクランクシャフト、軸系ねじり振動軽減のためのビスカスダンパ、アルミ鋳物製大容量オイルパン、急加速時の排煙減少を実現するブーストコンベンセ-タ、実績のある過流式清水ポンプ、ゴムインペラ式の海水ポンプ、アルミ鋳物ドーナツ冷却式のピストンなど、過酷な使用状況でも安定した運転ができる、まさに高出力エンジンにふさわしいタフネス構造です。
ロッド、ピストンの船内整備点検が可能な点検用側蓋、カム軸、タペット用のカム点検窓を装備。またインタークーラ蓋、清水クーラ蓋など、海水通路部分に銅合金材を配し、亜鉛棒が不要となりました。さらに単筒独立形のシリンダヘッド採用など、整備性も一段と向上しました。