大容量インタークーラの採用と自社製ターボのマッチングにより、クラス最高出力311kW(423PS)を実現しました。
ターボチャージャー
クランク軸、クランクケース、コンロッドなどの主要部品は、1クラス上のエンジンと共用のため強度上の信頼性は十分。また、軸系ねじり振動軽減のためのビスカスダンパ、渦流式清水ポンプ、ゴムインペラ式海水ポンプなどは実績あるものを採用。過酷な状況をものともしない高信頼性エンジンです。
三菱独自の中央突起型ピストンの採用により、「漁船用環境高度二次対応機関」にも適合しています。燃費とオイル消費を大幅に改善しました。
直接噴射方式
独自の吸気ポートと最適なピストンキャビティの組合わせにより、高スワールを実現。高効率と低燃費を両立しました。
ロッド、ピストンの船内整備点検を可能にする点検用側蓋や、カム軸、タペット用のカム点検窓を装備。単筒独立形のシリンダヘッドの採用、海水通路部分に銅合金材を使用し、亜鉛棒が不要となるなど、整備性も抜群です。
側蓋、斜め割りロッド
船内でロッドメタルの分解・整備が容易に行えます。また、ピストンと連接棒の抜出し作業は、片側のみで行えます。
全高を低くおさえたロープロフィールデザインにより、補機類の容量アップにもかかわらず大幅なコンパクト化を達成しました。
用途別の多彩なマリンギア、特殊計器盤など、漁船から商工船まで対応の豊富なオプションを設定しました。